貧困アラサーデブスの引っ越したいブログ

引っ越すために日々奮闘中の貧困でデブでブスなアラサーの記録です

【黒歴史晒します】貧困アラサーデブスが人生で初めてナンパした話

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デブス。そんなやつはナンパなんてしてはいけないと思う。今のわたしならそう思う。高校生のころはわたしは気づいていなかった。今よりももちろんやせていたけど、デブはデブで、ブスはブスだった。その頃のお話。

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 もくじ

 

いつも遅刻していた高校時代

わたしは遅刻魔だった。いまもそれは変わらないけど、高校のときは特にひどかった。バスで30分程度の距離に高校があった。
朝起きれない。それもあったけれど、遅刻していたのはそれだけじゃない。わたしはバスに乗るのに楽しみがあった。好きな人がいたのだ。その人はちょっと悪そうな高校生。茶髪でピアスしてて、帰り道にたばこ吸ってるところも見たことがあった。近くの高校の男の子だった。話したことはもちろんないけれど、少し遅刻してバスに乗ると途中で乗ってくる彼がとってもかっこよくてときめいていた。彼を見るために遅刻して少し遅いバスに乗っていた。

 

バスの彼に夢中

高校ではデブスなことはおいといて男の話をよくしていたわたし。きっとみんな『お前には彼氏なんてできねえよ!』と思っていたに違いない。バスの彼の話はみんなにしていた。「今日も見た!」わたしは興奮してみんなに話していた。「今日は定期を落としたとき拾ってくれた!」もうずっと彼のことを考えていた。どんな人かなんて知らないけど、友達といたときは彼の会話を聞いてみたり。ただのデブスのストーカーである。今思えば本当に痛々しい。

 

ついに聞いたアドレス

友人たちにいつも話していたわたし。友人たちに言われた。「アドレス聞きなよ!」正直そんな勇気はない。そんなことはしたことなかった。話したことないたまに見る彼ともし付き合えたら・・そういう妄想をして毎日楽しんでいた。そんなある日、いつも朝しか見ない彼と帰りのバスが一緒だった。一緒にいた友人に
「あれがバスの彼だよ!!!」
と興奮して伝えたのを覚えている。友人は言った。
「アドレス聞こう!」
「え?無理無理無理無理。」
しかし友人の勢いはすごかった。
「降りるよ!」
嫌がるわたしを引っ張ってバスの彼が降りるバス停で降りたのだ!!どんどん歩いていく彼。勇気のでないわたし。
「早く!!」
友人がせかして来る。でもいけない。こわい。しびれをきらした友人が動いた。
「すみません。友達があなたのことかっこいいって言っててアドレス交換してあげてくれませんか?」
わあああああ!もう心臓が止まるかと思った。彼の返事は・・。
「いいですよー」
え?いいの?手が震えていたと思う。何度もなぜか謝りながらアドレスを交換した。そのとき何か会話したかもしれないけれど、まったく覚えていない。

 

メールを送信!!

家に帰るまでの友人との会話もまったく覚えていない。家に帰って何度も文面も考えてメールを送信した。

「今日はありがとうございます☆突然すみませんm(_ _)m(本名)って言います!アドレス交換できてうれしかったです!よろしくお願いします★お名前教えてください!」

こんな感じだった気がする。すぐに返信がきた。

「よろしく!○○ゆうきです!」

ニヤニヤが止まらなかった。ゆうきっていうんだ。

「なんて呼んだらいいですか?何年生ですか?

「2年生だよーテキトーでいいよ!」

「先輩ですね☆適当かーじゃあゆうきくんってよんでいいですか?」

このメールを最後に彼から返信がくることはなかった・・。電波が悪いのかなとかガラケーの時代だったし、電波のばしたり問い合わせしたりしたなあ。夜遅かったし、きっと寝てるんだって自分に言い聞かせて、寝た。次の日の朝、彼を見かけなかった。その日から何日たっても彼から返信がくることはなかった。

 

あきらめきれない

何かきっと事情があったんだろう。そう思いたかった。アドレス交換してくれたし、いやなら絶対その場で断るだろうし。それでも彼からのメールがくることはなかった。これは本当に誰にも言っていない話なんだけど、その頃高校掲示板っていうのが流行ってた。彼の高校掲示板に「○○のかばんを持っているバス通学の茶髪の人知ってる人いませんか?」サブアドレスと偽名を載せて書き込みをした。すぐに優しい人がメールをくれた。
「○○ゆうきのことかな?俺知ってるよー仲いいし。」
これできっとまたメールができる!うれしくて、
「○○(偽名)っていいます。えー!実は何度か見かけてかっこいいなーって思ってて、その人とメールしたいんですけど、紹介してくれませんか?」
「ちょっと聞いてみる!」
「いいってー!」
うれしかった。またメールができると。偽名で年齢も同じ年だと嘘とついて伝えてもらった。メールができるだけで嬉しかった。あの頃の自分を殴りたい。痛すぎ。

「はじめまして☆○○(偽名)っていいます!よろしくお願いします!」

「よろしくー。どこ中出身?」

やばい。きっとあのバス停から乗るってことは、同じ中学のはず。同い年ということにしてるから、中学いったらばれてしまう。でも適当に言って知り合いに聞かれても困るな・・頭をフルで回転した。そうだ!

「実は1年生のとき転校してきて、県外の中学です!」

そこからまた返信がこなかった。

 

分かってきた真実、バスの彼の素性

アドレスを教えてくれた優しい人からメールがきた。「もしかして、ゆうきと前もメールしたことある?というか電話してもいい?」なんだ・・ばれているのか?電話をすることにした。

「もしもし、○○(偽名)ちゃん?」

「はい。」

「ゆうきのことなんだけど、なんか疑っていて。違うならちゃんと言ったほうがいいと思うんだけど。」

ばれてる・・でもこの人に悪いし本当のこと言おう。

「実は前にもメールしたことあったんだけど、返信こなくなってしまって。あきらめられなくて、どうしてもメールしたくて。ごめんなさい。」

「やっぱりそうかー。ちょっと疑って中学聞いたら転校してきたとか嘘っぽいこというからって。」

「本当にごめんなさい。名前も偽名です。年齢も違います。」

「そうなんだ。そのときメール返さなかったのは、傷つかないでほしいんだけど、タイプじゃなかったみたいなんだよね。でもあいつ前5股したりしてたこともあるし、やめといた方がいいよ。もっといい人きっといっぱいいるよ。」

なんだこの人。めっちゃ優しいやんけ。5股とかきっと嘘なんだろうな。こんな痛々しいことしてるブスにそんなこといってくれて。その人にすべて話して謝った。しばらくその人とメールしたり励ましてもらったりした気がする。その人と付き合えることになったりしてたらいいストーリーなんだろうけど、特にそういうこともなく。

 

わたしの恋は終わった

この頃のわたしは何がしたかったんだろう。偽名でメールできたところでどうにもならないのに・・。今思えば一連の行動すべてを鏡みてからやれや!と突っ込みたいところだけれど、高校生の頃は自分がブスなことに気づいてなかったと思う。幸せなやつだ。まったく。それからもたまにバスの彼をみかけることはあったけれど、何言われることもなく、何をこちらから言うわけでもなく。しばらくたって、彼がともだちと話しているのが聞こえてきた。彼は地元にひとつしかないバス会社に就職することになったらしい。バスの彼がバスの運転手に。嘘のようで本当の話。

 

ナンパしちゃうようなデブスな高校生よ。
まずはデブをなおそうや。デブ菌ころしましょう。

 

おしまい☆